公開当時見逃していてやっとNetflixで配信。セバスタ目当てでの鑑賞だったが、まさかの役柄で結構な衝撃を受けた。
それ以上に衝撃的な内容で印象に残る映画だった。フィギュアスケートのイメージも変わるし、世間が望むような良い家庭で育った品のあるスケーターより私はむしろトーニャのような感情を露わにするスケーターに好感を持った。ただ、生まれた家庭環境によって大凡の人生が決まってしまうのは何とも言い難いね。せめて恋人がまともな人間だったらと思うが、あの母親のもとで育てられたトーニャは幸せな恋愛を見つける方法を学べなかったんだろうな。こんな風に私はトーニャを可哀想と思ってるが、トーニャは全く気にしてないだろう。
マーゴット・ロビーの演技が良かった！色仕掛けしたりセクシー枠な印象があったけど、体当たりの演技を目の当たりにして彼女の印象がガラッと変わった。プロスケーターとしての情緒不安定な様子、鏡の前で笑顔を作りながら涙を流す表情は印象的だ。
アメリカ社会の描写も面白かった。アメリカが好きな人、アメリカが嫌いな人それぞれ両極端に分かれる、それこそがアメリカ。納得してしまった。
