えみりー

アニー・イン・ザ・ターミナルのえみりーのレビュー・感想・評価

4.0
雰囲気はかなり好きでした。
ネオンの光る花街、ぼんやりと灯りが光る街景色。
全体的に暗いが、特徴的な光のある画面はまさに「環境的虚偽」。

時系列を推理したり(する必要なかった)、人間関係を探ったり、言葉遊びの真意を考えていると全く退屈する間もないかなり好みの映画だった。
ちゃんと描写や説明があるので、分からん、って部分も少ない、むしろ丁寧すぎるくらい。
カフェでの長い問答の後、場所を移して底の見えない穴を前に本心を引きずり出す演出も好き。
というかあの穴、まさにこの作品の落としどころになってる。
ネオン、点滅、シンメトリーチックな画面、アシンメトリーな異物感など不安定な要素が多いのも色々意味があるのだろう。
ラストを知った上でまた見ると色々発見があるかもしれない。
好きでした。
えみりー

えみりー