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犬ヶ島のhitomixxのネタバレレビュー・内容・結末

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

一つ言えることは、ものすごく疲れた(笑)最初から最後まで情報量がものすごい上に、英語と日本語が混在するので、脳みそフル回転でパンク寸前。席が前の方だったのも相まって、最初に口を突いて出た言葉は、「つかれた。」

あともうひとつ、なぜ日本なのに柴犬が一匹も出てこないの!この点に関しては声を大にして言いたい!!!日本の近未来にあんなふわふわの洋犬ばっかりが残るはずがないだろう!柴犬秋田犬土佐犬…和犬が一匹も出てこなかったのは非常に謎。

ソフィアコッポラもそうだけど、ウェスアンダーソンの作品に「深いテーマ」はない。と思う。映画を撮る動機が、こういうメッセージを伝えたいから、っていうのよりも先に、とにかく自分の好きなものや世界を映像化して、ビジュアル的に美しく表現することが気持ち良いと感じる人な気がする。だから、ストーリーはちょっと後付け感否めないし、これだけ犬の話してるからもちろん愛犬家かと思ったら犬も猫も飼ったことないってインタビューで答えてたので、かなりびっくりした(笑)別に伝えたいメッセージなんてなくても良いし、好きだから撮る!それで撮りきってしまうのだから、本当に映画作ってる人に限らず表現する人はすごいなあ、と尊敬の意しかないのだけれど、もう少しストーリーの肉付け、どうにかできたんじゃないかな、と欲張りなわたしは思ってしまう。いや、純粋に面白かったんだけど!神社、相撲、日本を舞台にしたのなら、もう少しその描写が物語に関連していると嬉しかった。

ロンドンで開かれたエキシビョンに実際に行って、正直映画を観た時よりも、かなり感動した。実際に映画に使用されたパペットやセットが展示されていて、一つ一つのセットの緻密さに、言葉を失った。一日中その場にいれそうなほど、興奮した。445日以上の制作日数と670人以上のスタッフによって制作されたらしい。彼がどれほどの情熱を持ってこの映画を作ったのか理解できた。ついでに脚本も購入して読んでみるとやっぱり自分が英語を完璧に理解していなかっただけで、長セリフの捻くれた言い回しとかすごい秀逸なんだと思う。というなんともフワフワとした感想ですが、やっぱり面白かったことには違いないので、もう一回観に行こうかな。一回じゃ全部キャッチできなかったである。

日本では日本語字幕も着くだろうけど、脳みそ破裂しそう、みんなどう感じるのかきになるなあ
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