ディー

犬ヶ島のディーのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.5
半年以上、本当に本当に楽しみにしていたウェス・アンダーソンの新作。
何故だろう、本当に合わなかった。

ただし、犬、人々の表情や動きは本当に素晴らしかった。
そして監督特有の色使いと画作り。
膨大な時間と手間をかけて作ったであろう事は明らかで、感心するばかり。
寿司のシーンがお気に入り。

でも、何故か心に訴えてくるものがない。
日本語を母国語とする者としては仕方ないのかもしれないが、アタリ君の声がやはり引っかかってしまう。
感情が入っている様に思えないし、顔も相まって少し不気味。
それがウェス・アンダーソン、と言われたら何も言えないのだけれど。

そして、間が無いと感じた。
物語のテンポが非常に良い為に、感情に訴えかける間がない。
テンポもそうだし、良い意味で盛り込みすぎで、それがあだとなっている気がした。
今思い返せばウェス・アンダーソンの映画は間が無い??

ファンタスティックMrフォックスといい本作といい、ストップモーションアニメはあまり好きになれないかもしれない。
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