2014年、ジュリアス・オナー監督、ジュリアス・オナー、マユラン・ティルチェルバム脚本によるクライム・アクション・スリラー。
スウェーデン出身で現在はニューヨークで暮らす女性シグネさん、裕福な男性にナンパされご自宅にお邪魔するも、あろうことか殺害現場に遭遇、その衝撃的な光景を動画で撮影、被害者の兄が怒り心頭に発して…云々、といったお話。
シンプルなお話のはずですが、見せ方にひと捻りございまして、若干わかりづらくなっております。そういった意味では、そのひと捻りが「ひと工夫」に至らず、残念なことでございます。
率直に申し上げて。脚本も演出もご出演の役者さま方の演技も、取り立てて目を見張るところはなく、ただ漫然と眺めているだけといった鑑賞になりました。
「スパイク・リー製作総指揮」を謳い文句に宣伝用ポスターを飾り上げ、それらしい雰囲気を醸し出すことはできますが、それ自体が「トラブル、エーカー」になってはいないかとハラハラいたします。
主人公の男性オーガストを演じられたコロンブス・ショートさんは、環境さえ整えば、きっと味のある演技を見せてくれるように思います。今回ばかりは機会に恵まれなかったかなと、無念。