おとうちゃん

キックボクサー リジェネレーションのおとうちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
伝説の名作復活...今度のヴァン・ダムは師匠!

ルール無用の賭け試合に出場し、ムエタイ王者トン・ポーに成す術もなく殺された全米空手王者エリック。兄の敵を討つべく弟カート(アラン・ムウシー)は伝説の武闘家デュランド(ジャン⁼クロード・ヴァン・ダム)の特訓を受けて復讐を誓う。
ヴァン・ダムの名を一躍世間に知らしめた、あの名作『キックボクサー』のリメイク版。

「ヴァン・ダムって誰!?」って人は酷しいかもしれないが、ヴァン・ダムで育った私めには嬉しい一品。
オリジナルでは復讐の鬼と課した弟 カートを好演したヴァン・ダム...今回はカートをしごく師匠役。

それにしてもヴァン・ダムさん...出世作のリメイクで嬉しいのは分かるけど、チョットはしゃぎ過ぎ♪ヽ(´▽`)/
主役そっちのけで乱闘に参戦しちゃって、たまに主役の前に出て かぶってましたよ(笑)

登場人物の名もオリジナルをそのまま使ってくれた所はうれしい配慮ですが、いかんせん単純明快なストーリーのためか現代にそぐわないと言う人がいても仕方ない。

リメイクの掟として試合のグロさルールのエグさは しっかり増しているが...なぜ刀!?
前作では兄を下半身不随の病院送りにしたトン・ポー...今回は あの世送り。
取って付けたようなベッドシーンやラブシーンも追加されている。
『キックボクサー』には欠かせない股割り等、オリジナルを思い出させるシーンもしっかり盛り込み、それらを使ってクスッとさせる遊びごころも忘れていない。
製作費も前作よりもずっと多く掛けているはず。
本物の格闘家、本物のムエタイ選手を起用しており、基本 全てがパワーアップしている!

でも、何故か燃えない! 血が騒がない!
やはり時代の流れか!?
本作のせいなのか!?
それとも、私めが変わったのか!?

その答えはオリジナルを観れば出るのだが、青春時代の想い出を自分から壊す結果になるのが恐くて...たぶんオリジナル観て確認することはないでしょう。

素晴らしい筋肉を披露してくれる肉弾戦でしたが、むしろ女性観客のダイナマイトボディを気にする余裕がありました。(笑)

オリジナル版のトン・ボーも出ています...使い方には笑えましたけど。
「俺を忘れたか!?」と言わなきゃ私めも気付きませんでしたよ(^-^;