KEiGO

SECURITY/セキュリティのKEiGOのレビュー・感想・評価

SECURITY/セキュリティ(2016年製作の映画)
3.2
(再鑑賞)
俺のツボ、親父の哀愁シリーズ。
冒頭で描かれるのは主人公の悲哀。海兵デルタフォース隊長であったエディは退役後、まともな職にありつけず、愛する妻や娘に会わせる顔がない状況。そんな彼に巡ってきたのは地方ショッピングモールの警備員の仕事。しかしモール近郊で起きた事件に巻き込まれていき…というベタベタなプロットです。だがそれがいい!
昔観た時はもっと重厚感のあるアクションのイメージだったのですが、改めて観ると結構ライトですね笑 エンタメとしてはこれくらいの方が観やすいし楽しみやすいのかな~と、自分を納得させつつ楽しむ。
もっと”パパの哀愁”を醸し出せれば、『96時間』や『イコライザー』(『イコライザー2』ではなく1の方)に匹敵する作品になったと思いますが、そこには及ばずって感じです。

個人的に一番好きなのは、エンディングでバンデラスが大きなくまのぬいぐるみを抱きかかえてバスから降りてくるシーン。中盤でジェイミーにも突っ込まれてましたが、エディはこの年頃の女の子の趣味なんて分からないんです。でもとにかく娘を愛してるんです。「なにかプレゼントを…でも何を用意すれば…」って悩みに悩んだ末、おっきいくまのぬいぐるみを選ぶエディが愛おしい。

~余談~
僕の中学の修学旅行は函館でした。函館には当時珍しい”くまのがっこう”のグッズを取り扱うショップがあったんですよね。「妹のお土産にぬいぐるみを買ってきてあげよう!」と密かに計画を立てる。中学3年生にとって5,000円はなかなか大きい出費でしたが、「それでもこのサイズじゃなきゃダメだ!」と思い購入。同級生としゃべりながら駅のホームに降りてくる僕の小脇にはおっきなくまのぬいぐるみ。さながらエディのよう。10年前から俺の理想の男像がブレていないことが分かりますね笑(成長してないとも言う)
『セキュリティ』を観る度このエピソードを思い出し、ほっこりするKEiGOなのでした。
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