あんぬ

軍旗はためく下にのあんぬのレビュー・感想・評価

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)
4.2
戦後26年、残った者遺された者の苦悩を描いている。1つ1つのシーンが生々しく突き刺さるのは、26年しか経ってないからか。
夫が辿った過酷な体験を追体験していく中で、時折差し込まれる実際の写真が完全なフィクションではないことを教えてくれる。
飢餓にマラリア、生きるためには生のネズミでも何でも食べる。人間を食べても世界は何も変わらなかったとはどれほどの地獄か。
最後に流れた歪な君が代が印象的。
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