ぶみ

エクスペンダブルズ ニューブラッドのぶみのレビュー・感想・評価

3.0
タギれ、野郎共。

スコット・ウォー監督、ジェイソン・ステイサム主演によるアクションで、2014年の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』に続くシリーズ第四弾。
過去のシリーズ作品同様、傭兵軍団『エクスペンダブルズ』が、新たなミッションに挑む姿を描く。
過去作品は鑑賞済み。
エクスペンダブルズのメンバーとして、リーダーであるバーニー・ロスをシルヴェスター・スタローン、リー・クリスマスをステイサム、ガンナー・ヤンセンをドルフ・ラングレン、トール・ロードをランディ・クートゥアとお馴染みのメンバーが演じているほか、ミーガン・フォックス、トニー・ジャー、イコ・ウワイス、アンディ・ガルシア等が登場。
物語は、言わずもがな、いつものようにミッションを依頼された軍団が、悪に立ち向かっていく様が描かれるのだが、邦題のサブタイトルがニューブラッドとあるように、世代交代をテーマとしているため、イメージビジュアルではスタローン演じるリーダー・バーニーがデカデカと写っているものの、事実上の主役はステイサム演じるクリスマス。
また、前作が、同じくサブタイトルをワールドミッションとして、世界を股にかける展開に加え、メンバーにアントニオ・バンデラスやウェズリー・スナイプス、他のキャストもメル・ギブソンにハリソン・フォードと豪華だったことを思うと、本作ではキャストも含めて世界観も小さくなってしまった印象は否めない。
そうは言っても、これまたいつものように火力マシマシの爆発シーンを筆頭に、カーアクション、肉弾戦、そしてRPGも登場と、はちゃめちゃぶりも健在で、船の中でのバイクチェイスには、もう笑うしかない。
ただ、予算もスケールダウンしてしまったのか、CGやVFXはそれなりであった反面、背景の合成感が強く、屋外のシーンでも、いかにもセットで撮りました的な雰囲気が色濃く出てしまっていたのは、近年の他作品のクオリティを考えると、少々厳しいかなと感じた次第。
公式サイト自ら「脳ストップアクション」と言っているように、ステイサム色が強くはなったものの、エクスペンダブルズの活躍はいつものように脳筋状態で楽しめるため、誰もが頭に思い描くハリウッド・アクションの代名詞のような内容であるとともに、途中からデーシャを演じたジャーが北村匠海に見えてきた一作。

女性に敬意を払え。
ぶみ

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