さなだまる

許された子どもたちのさなだまるのレビュー・感想・評価

許された子どもたち(2019年製作の映画)
4.9
面白かったし、映画作りたくなった
内藤監督のワザとなのか天然なのか抜け出せない素人感の演出が前半怖くて、後半は描写にパワーを感じた

イジメとか許す許さないとか偽善とかネットとか社会とか、そんなことはどうでもよくて、自分がモヤモヤする瞬間を無視してはいけないんだと気づいた
モヤモヤはつまり何かへの怒りであり、それが正しくても間違っていても解決するまで絶対に諦めてはいけない

デンジの「素晴らしき人生を送っていても、たまに喉にチクっと魚の骨が刺さったら最悪だ」も、
村上龍の「他人を理解したり何かをしてあげることは不可能であり、唯一あるとすればキラキラしている自分を見せること」も、
感銘を受けたのは俺がモヤモヤを解決出来ていないからだ

俺はやっぱりこのまま一生モヤモヤするのは嫌だ
だから例えばトイレットペーパーぽいぽいの15歳の女の子のことや、サキちゃんのことを映画にしようと思う

だけど本編後半のよくあるMV風の映像で心理描写をするの、あれは絶対やらない
あれ、ダサい、甘えだ
ダラダラ流しちゃって...一秒で表現しなきゃ
おしっこ行きたくなるべや
さなだまる

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