許された子どもたちのまほのネタバレレビュー・内容・結末

自分が親だったら、本当のことを知りたいと思う。殺したのか、殺してないのか知りたい。

母親が信じたかったのは本当のありのままの息子ではなくて、自分が信じたかった息子なんだと思う。幸せを願って、という言葉が何度も出てきたけど、結局願ってたのは自分の幸せで、守りたかったのも自分なんじゃないか。

私刑の気持ち悪さ。日々の鬱憤をぶつけているだけなので、いじめをしている人たちと大差ない。

殺してしまった日、食べられなかったトマトソースのミートボール。でも似たような色のストロベリーソースのワッフルは、もう躊躇なく食べられるようになった。きっともう覚えてない。運が悪かったなぐらいにしか、思ってないんじゃないのかな。
それでも私たちは更生を願わなきゃいけないのか。社会は彼らの未来を信じなきゃいけないのか。

謎のボクシング少女の一発は、きっとこの映画をただ観ていることしかできない私たちからの一発だったんじゃないかと思う。スッキリしたね、一瞬ね。