ふゆりぼん

許された子どもたちのふゆりぼんのネタバレレビュー・内容・結末

許された子どもたち(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

被害者が加害者に回る時点でリアリティが高い そら実話ベースだからそう


主人公には亡くなった被害者の幻覚が見えてしまう 消えない 苦しみ続ける主人公を察して櫻井桃子さん(名倉雪乃さん、素敵な演技だった)がご両親に謝ったら?と提案する。
主人公は反省、していない。幻覚を見たくない、批判されたくない、許しを得たいだけ。楽になりたいだけ。

その気持ちを、被害者家族、特に母親は見抜いていて「貴方は何に謝りたいのかわかってないでしょう」「自分の罪と向き合いなさい」と言う。ここの被害者母親の演技が迫真だった。重み凄みで視聴者のこちらまで胸が重くなるような。

浅はかさを指摘された後主人公は荒れまくり人を殺しそうになるも桃子さんによって留まる。けどその後桃子さんを放って朝までずっと荒れる荒れる。健全な発散なんて知らないみたいなその姿は再犯率高そうとしか思えなかった。


些細な日常描写や子を守りたい親達の言動、集団心理によって人を傷つけることに躊躇いのなくなる子供達や匿名のネット民全て良かった。
出演者さん達の熱演が素晴らしかった👏
この世に必要な映画