あでゆ

カーゴのあでゆのレビュー・感想・評価

カーゴ(2017年製作の映画)
2.7
恐ろしい感染症により荒廃したオーストラリアで、幼い愛娘を守るべく見渡す限りの荒野を懸命に歩き続ける男。だが、彼の体もまたウイルスにむしばまれていた。

今をときめくマーティン・フリーマンがこんな低予算映画に出るなんて驚きだと思っていたけれど、元々ショートフィルムとして有名な作品だったとは。

正直に言って内容は凡庸だが、演出や見せ方がとにかく素晴らしい。
何よりも主人公が妻を殺すシーン、赤ちゃんに焦点を合わせて後ろでサクッと殺すところで百億点稼がれた。他にも地図で母親一瞬隠したら消えてるところとか、女があるタイミングで頬にアザがあるところとか、好きな演出が多数。
トンネルのシーンは『釜山行き』を思い出すけれど、最近だと『サバイバル・ファミリー』のトンネル演出には敵う作品は無いだろうな。

内容も前半は割と女性を見たら品定めしてる感じが結構面白くて、地雷だとわかったら避けようみたいなわかりやすいところは少し笑えてしまった。あと赤ちゃんたちが本当に意味で「カーゴ」になるところとかはなるほどなって思いましたよ。

とはいえ、なんとなく二時間をダラダラ使っているような感じがすごくして全体的に退屈。まあ7分で済んだ話をよくもここまで引き伸ばしたなあというのが正直な所。悪役的な彼も中途半端でなんとも魅力がなく、結果としてなんかぼやけた役だなあという印象だった。

そういえばあの医者が頭に傷があってドン引きするところはよくわからなかった。あとおじいちゃんはどうやって檻から抜けたんだ?
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