切なすぎるポストアポカリプスロードムービー。
この手の映画に必ず1人はいる、度し難い畜生キャラというのが不在だったのも意外でした。それっぽい奴は出てくるけれど、個人的には少し違う気がしました。
この映画、とにかく気の毒な人しか出てこない。ひたすらに可哀想。心に傷を、体に傷を負った、運命に翻弄されていく人間しか出てこない。そんな中、愛娘を安住の地へ送り届ける、そんなたった一つの希望を運び続ける主人公の哀愁が堪らなく胸を打つのです。
ロードムービーという体裁で描いたのも、主演がマーティン・フリーマンというのもとても良かったです。