邦画『鍵泥棒のメソッド』をベースに作られた作品。
伝説の殺し屋ヒョンウクは、一仕事終えた帰りに立ち寄った銭湯で、何度も人生を終わらせようと試み中の売れない役者ジェソンが手から滑らせてしまった石鹸を踏み転んでしまい、記憶喪失となるが、搬送される前にジェソンが鍵を入れ替えたことで、2人は互いの人生を歩むことになる、というストーリー。
鍵泥棒のメソッドとは、また違った作品になっていると言えるが、どちらにもいい持ち味がある。こちらの作品は、とにかく鑑賞者に受け取ってほしい感情が常にわかりやすいので、すんなりと楽しく観ることができる。どの役もインパクトが強いのに、くどくないのは、韓国映画ならではの脚本の流れがなせる技。
オープニングのインパクト・エンディングのあたたかさには、韓国文化のセンスが溢れているのもよい。
ポスターも、真面目なのになんとなくすでに面白い感じが滲み出てしまっているのが好き。
