三度目の殺人のべっさんのレビュー・感想・評価

ラストに主人公が見上げる空の様に”グレー”な映画でした。

真の犯人が誰で、何が動機だったのか、誰が嘘を言っていて、誰が真実を言っているのか、この作品は結局何も提示してはくれない。
その事自体にさして意味はないと言うことでしょうね。

このモヤモヤした何だか中途半端な感じが咲江が呟いた「ここでは誰も本当のことを言っていない」裁判制度そのものを表しているんでしょうな。

でも面白いんだから、さすが是枝さんです。

「そして父になる」の頃と比べても福山さん演技上手くなりましたよね。