是枝監督がミステリー?と恐る恐る観たのですが、最終的に描いているのはミステリーというより、やはり「人間そのもの」でした。「誰も知らない」で母親を糾弾するのでもなく、子供達を単に可哀想と描くのでもない、人の多面性を見つめる是枝監督ならではの映画だったなと。
その多面性+裁判劇ということで、観てる私も翻弄されました。
何を裁いているのか
誰を裁いているのか
何を救っているのか
誰を救っているのか
わからなくても一つの答えを出す裁判とは、というところまで行き着くことが、もしかしたらこの映画のゴールなのかもしれません。
観た後にじっくり脳内で色々考えたくなる映画。役所さん凄かった。そして、鋼太郎さんも抜群だなぁと改めて。