eriee

三度目の殺人のerieeのネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

簡単に言ってしまえば父性愛の映画かもしれない。

殺人事件の犯人三隅の弁護を引き受けた重盛。
再犯の三隅は死刑の可能性が高く何とか無期懲役にしたいと奔走する重盛。
犯罪者の心情など理解不能とばかりに裁判のシナリオを描く。
真実などどうでもいいのか?

被害者の足の悪い娘と三隅の関係に興味を持ちいつしか重盛は三隅の闇に足を踏み入れていた。
重盛にも同年代の娘がいる事で三隅が被害者の娘を自分の娘の様に思っていた事に気付く。

全ては娘の為。

三度目の殺人とは三隅自身が自ら死刑になる事だったのだろう。

司法のあり方に疑問を残し、三隅は本当に空っぽの器だったのかと見る者に問いかけた。

父親にとって娘とは…
命を懸けて守り抜く存在
そんな風に三隅が思っていたなら、社長は許す事など出来ない人物である。

撲殺し火をつけ、焼跡に十字を残す行為もわかる。

鑑賞後の重い空気感で頭がモヤモヤした。
eriee

eriee