これは犯人探しのミステリーでもなく、受け取り方を観る人に委ねる系でもない。
法廷サスペンス的な様相をしていても、是枝イズムが炸裂していて、大満足。
これも是枝監督の他作品と同様、家族と命のストーリーが根底に色濃く存在しているし、登場人物にジャッジを下さない描き方は共通しているが、より問題提起は明確で分かりやすい表現が、ある意味、彼の新ジャンル。
.
.
.
(以下ネタバレ ギリギリ)
真相を追い求めるように仕掛けられているけれど、問いかけはそこにはなくて、真相が最後まで明かされない事が「3度目」の効果的な役割を果たしている。
主人公も観ている私達(傍観者)も、重い十字架を背負う事になる。
え？4度目やん？と一瞬思ったけど、
(3度)x 2 やった。
劇中で描かれる3度の殺人と、
器を介して1人を3度。
