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三度目の殺人のIkuoNのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
3.4
「誰も知らないひとびと」。是枝監督の作品に多く描写されるなかで、司法という大船に乗る法曹3者が目配せして罪を決めていく様子こそ、この作品で同監督が描いた誰も知らないひとびとだったのかなと。
司法が非情なのは当たり前なのだが、最後の最後は「落としどころ」という法曹3者の事情が描かれる。吉田鋼太郎が説明係になり、現実に近い描写が補われていく。
社会派の作品として集中して観ることができた。
役所広司の演技はやっぱり凄い。目の表現を追いかけて見ているだけで伝わってくる。
是枝作品としては社会派というか、役所広司と広瀬すずのふたりの時間は想像に任せられたが、そこは表現されて欲しかったので、点数は低めで。
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