Ridenori

三度目の殺人のRidenoriのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.1
この映画において役所広司は「器」。
人の想いを汲み取り、それをもって行動に移してしまう、いわば「エンパス」のような存在。(最後に福山雅治が頬を拭うシーンを考えると、更にそれを伝えるチカラもあるのかも。)
過去の北海道での殺人も広瀬すずの親父殺人もそれぞれの想いを受け、裁きを与えたというだけ。
しかし最後は「広瀬すずに辱めを受けさせたくない。」という自分の意思で裁判官に自分を裁かせるように誘導した。
これが題名にある「3度目の殺人」。
自分はそう解釈した。

超能力的なサスペンスと同時に司法の闇に疑問符を投げかけるストーリーはなかなか面白かった。
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