邊見猛

三度目の殺人の邊見猛のネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 あらすじ︰それは,有り触れた裁判のはずだった❢❢。殺人の前科がある三隅高司【役所広司】が,三隅高司を解雇した工場の社長を殺害して,遺体&死体にガソリンを撒いて火を点けた容疑で起訴した❢❢。犯行&犯罪も粗略【ほぼ】自供しており,映画のタイトル通りの意味である,『3度目の殺人』は100%・確実【日本の死刑制度である,絞首刑の&極刑の意味】❢❢。しかし,三隅高司の弁護を担当する事になった弁護士・重盛朋章【福山雅治】は,何とかして❝無期懲役❞に持ち込みたいため,三隅高司に関する件で調査を始める❢❢。何かが可怪しい,可怪しすぎる❢❢。調査が進めるにつれて,重盛の中で違和感&靄靄が生まれる&もやもやがうまれる❢❢。三隅の供述が,接見するたびに&面会するたびにコロコロと変わる❢❢。金錢目当ての私利私欲な殺人の筈が,週刊誌の取材では,被害者の妻こと『山中美津江【齋籘由貴】に,賴まれた❢❢』と答え,その動機すらも希薄&陳腐&安直&不純で,供述が二転三転する❢❢。さらに,被害者の娘・山中咲江【廣瀨すず】と三隅の接点が浮かび上がる❢❢。重盛が2人の関係を探っていくうちに,ある秘密に辿り着いた❢❢。本当に,彼が殺害したのか??。なぜ,殺害したのか??。得体の知れない三隅のペースの『業の深さ&闇の深さ&その渦中に』引き摺り込まれていく&呑み込まれていく&魅入られていく重盛❢❢。弁護士に必ずしも真実は必要ない❢❢。そう信じていた弁護士が,初めて心の奧底から識りたいと切に願う❢❢。先々に待ち受ける,慟哭の真実とは??。
 みどころ︰第41回・日本アカデミー賞で,最優秀作品賞など主要6部門を総嘗めにした超大作&話題作❢❢。カンヌ國際映画祭で,最高賞を意味する,『パルムドールを受賞した❢❢』❝万引き家族❞の監督︰是枝裕和が,深い淵の底辺からさらに暗闇の先にある〈真実〉に辿り着いた&若しくは挑んだ,日本映画史上に燦然と輝いた,深層心理サスペンス・ヱンターテインメント❢❢。土曜プレミアムで,21︰00~23︰30にかけて放送❢❢。
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