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三度目の殺人のe1416のレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
2.0
え?こんなもん?というのが感想。
大どんでん返しを勝手に期待してたので、拍子抜けした。

物語は淡々と進み、それぞれのキャラクターの人となりはちょーーーーーーーーーっとだけ見える。この人、過去に何があったんだろう、って好奇心を掻き立てられて、消化されない。スピンオフでいっぱい続編作れそうだな、って思うほど。

例えば川島。正義感にあふれる好青年。「いないですよ。死んで当然な人間なんて。」という発言に始まり、他人のことを死ぬほど憎んだりしたことないのか、こいつマジでクズだなと思ったことないのか、それとも周りに死んだ人がいて、その人がどんな人だったとしてもやっぱり悲しかったのか、とか、色々想像した。
例えば三隅。「いるだけで他人を傷つけてしまうんです」って、どういうこと?他人の役に立てるなら、殺人をも厭わない?しかも、自分が死刑になることすらも受け入れる。これは利他的というより、なんだか、なんていうか、どういうこと?ってなる。
例えば重森。奥様とは離婚の協議中?娘とはどんな関係?万引き(多分)して、嘘泣きをして、「弁護士のが使えるから」って父親を呼んで、それを当人の前であっけらかんと説明する娘のことはどう思ってる?「理解とか共感とか、そういうの裁判には関係ないから。」って戦略詰め。
例えば摂津。検事を辞めたのはなぜ?

ああー!!どれ!!!

そして面白いのが、殺された山中社長の人となりは全く描かれないこと。本当は嫌な奴っぽい、というのだけわかったけど、桐島部活やめたってよ的な。
んー。
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