えんさん

劇場版 列車大行進 日本を駆ける列車たちのえんさんのレビュー・感想・評価

2.0
人気鉄道DVDシリーズ『日本列島 列車大行進』の劇場版。今は見ることができない引退した列車から現在活躍する最新の列車まで日本を彩る様々な列車が登場。通勤列車や新幹線、貨物列車、蒸気機関車など8つのカテゴリに分け、それぞれの列車たちの魅力に迫る作品。

鉄オタというほど、鉄道オタクではないですが、電車を見るのも、乗るのも好きなほうです。元ネタとなっている鉄道DVDは知りませんが、いろんな列車がスクリーンで観るのは楽しいかと思い、鑑賞しました。全8テーマをもとにした鉄道映像が展開されるのですが、確かに、”四季を巡るローカル線の旅”で様々な四季の風景をダイナミックに捉えながら、その中を鉄道が走っていく姿や、”爆走!蒸気機関車”のように蒸気機関の煙を出す迫力を映像と音で楽しめるのはなかなかです。。。が、残念ながら、スクリーンで展開される迫力以上のものが、本作にはないのです。映画館の設備で見れた、、という迫力に関するもの以上に、たとえば映画版ならではの仕掛けとか、ここでしか見れないという映像というものがないのです。中身的には、鉄道のプレビュー映像が次々に展開される1時間弱の旅。これなら、鉄道博物館でも見れるかな、、という感じです(鉄道博物館には行ったことないですが笑)。

それでも個人的に感動したのは、音にこだわるシーンでしょうか。上記の蒸気機関の迫力もさることながら、関東私鉄・京急のドレミ音は東京に住んでいたときに、近くの地下鉄駅で飽きるほど聞いた音だし、今では貴重だといわれる名鉄のミュージックホーンなどの音も映画館ではさすがに映えるように思います。懐かしの映像もよいのですが、寝台特急も含め、この音にこだわって観るにはよい作品なのかもしれません。