日本の約三倍である人口3.3億人を抱えるアメリカ合衆国。アメリカが世界最大の移民大国であることは、その成り立ちを含めて、同盟国である日本は今も昔も内情をよく理解していると思いますが、18世紀後半のイギ>>続きを読む
世にいうコミュニケーションは本当に難しい。これは今に限ったことではなく、動物の世界でも通常に起こりえることなので、言葉を持った私たち人間の永遠の課題になっています。本作は、そんなめんどくさいコミュニケ>>続きを読む
今年(2024年)は袴田事件の再審無罪判決の確定が大きなニュースになっていますが、同時並行で1986年に起こった福井・女子中学生殺害事件の被告側の再審も認められるなど、過去の悲惨な事件の再審に絡む話題>>続きを読む
皆さんはどれだけバスというものを使っているでしょうか? 現在(2024年)京都に住んでいる僕は自家用車は持っていなく(数年前に、故障で車検が通らなくなったので)、基本は自宅最寄りすぐにある京阪の駅から>>続きを読む
台中で理髪店を長年経営している女性が、長年お得意である常連客の”先生”のために出張散髪に出かける物語。でも、これは作品の中では大きな1エピソードに過ぎず、突然訪ねてくる人気美容室で働く娘であったり、近>>続きを読む
あるマンションで起きた失踪事件。それをおせっかい半分、興味本位半分で追っていた冴えない宅配便配達員の青年・丸子が、マンションに秘められていた、ある”秘密”に触れたことから大事件に巻き込まれていく、、と>>続きを読む
ときは江戸時代、幕末の明治維新に向けた混乱の中、あるところで佐幕派の会津藩士が尊皇派の長州藩士と剣を交えていた。しかし、そこに突然雷が落ち、気を失った藩士が目覚めると、そこは江戸の街中のようで、何かお>>続きを読む
作家・エッセイストとして活躍している五十嵐大さんの同名自伝を、「そこにみて光り輝く」(2014年)、「きみはいい子」(2015年)とどこかヒリヒリする人間ドラマを作ることに定評がある、韓国籍を持つ映画>>続きを読む
フランス、パリに住んでいたアルジェリア系の移民女性(映画は半自伝ともなっているので少女かもしれないですが)が、最難関とも言われるプロ指揮者を目指した実話をもとにした作品。実際に彼女はパリ音楽院を卒業し>>続きを読む
ヘッドギア(ゆうきまさみ中心の製作グループ)原作の人気コミック「機動警察パトレイバー」。レイバーと呼ばれる人搭載のロボットが工事現場や工場などで導入が進んだ近未来、そのレイバーを使った犯罪に対抗すべく>>続きを読む
ハリウッドでは突然売れっ子になる俳優が毎年必ずいるが、ここ1、2年でいうと、本作の主役しがない大学教授ゲイリーを演じたグエン・パウエルでしょう。僕は彼がそれこそ下積みの頃もなぜか知っていて、初めて見た>>続きを読む
「記憶にございません!」(2019年)以来5年ぶりの監督作となる三谷幸喜がメガホンをとった本作。近年、映画界では「老後の資金がありません!」(2022年)や「九十歳。何がめでたい」(2024年)で役者>>続きを読む
「僕はイエス様が嫌い」(2019年)の奥山大史監督による長編第2作にして、商業映画デビュー作品。舞台となっているのは、おそらく北海道だと思うのですが、結構独特の文化があるなーと思ってしまうのは学校や地>>続きを読む
1979年と僕が生まれた年にリドリー・スコット監督によって生み出された名作SFが「エイリアン」(1979年)。特に、1作目は劇場はもとい、テレビでも何回も放映されていて、「エイリアン4」(1997年)>>続きを読む
映画化もされている「悪人」(2011年)、「怒り」(2016年)の吉田修一による同名小説を、「さんかく窓の外側は夜」(2021年)の森ガキ侑大監督が映画化した作品。吉田修一さんの小説は「怒り」など何作>>続きを読む
「けいおん」(2011年)や「聲の形」(2016年)など音や声、それから紡がれる音楽にフォーカスにした作品が多い山田尚子監督のオリジナル長編アニメーション。作品中には明確な表現はなかったかと思うのです>>続きを読む
テレビの人気ドラマ「アンナチュラル」(不自然死を解明する法医学ドラマ)、「MIU404」(好対照な刑事二人のバディドラマ)を送り出した塚原あゆ子監督と、脚本家・野木亜希子がコンビを組んだ劇場作品。僕は>>続きを読む
2024年におよそ35年ぶりの公開となる続編公開に合わせ、一部劇場にて、その第1弾作品「ビートルジュース」が復活上映されました。ティム・バートン監督といえば、最近では「チャーリーのチョコレート工場」(>>続きを読む
アクション映画の様々なアクションをこなす主演を影から支えるスタントマン。身体を酷使する職業をプロ意識をもってこなしていた主人公が事故に遭い、半引退状態のとき、気心知れた元カノが初監督というのを機に現場>>続きを読む
1990年代には多かったが、今は逆に少なくなったな、、と感じるものがディザスタームービー<自然災害>モノの映画でしょう。本作とも若干関係がありますが、それこそ自然を舞台にした映画(チョイ違うけど笑)と>>続きを読む
2024年のクレしん映画は、今も昔も子どもたちに大人気な恐竜モノ。一昔前まではクレしん映画はコナン映画と同じ初夏に公開だったかと思うのですが、昨年の初CG映画「しん次元!クレヨンしんちゃん THE M>>続きを読む
マンガ大賞2020を獲得した山口つばさの同名コミックを、「サヨナラまでの30分」(2020年)、「傲慢と偏見」(2024年)の萩原健太郎がメガホンをとった作品。ちょうど原作コミックがマンガ大賞を取られ>>続きを読む
「週刊少年ジャンプ」の人気漫画である堀越耕平の「僕のヒーローアカデミア」(以下、ヒロアカ)。超能力を持っている人間が当たり前になったヒーロー社会(善き者はヒーローに、悪しき者はヴィランに)において、無>>続きを読む
2020年に「メッセージ」(2017年)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって映画化された、SF小説の金字塔「DUNE デューン砂の惑星」(2020年)。今年の初頭に日本でも続編「デューン 砂の惑星PAR>>続きを読む
1966年に起きた袴田事件における再審における第1審無罪判決の確定、1986年に福井で起きた女子中学生殺人事件の再審請開始など、近年、過去の殺人事件における再審にまつわるニュースが増えているように感じ>>続きを読む
幼い少女の感情を5つのエレメントで表現し、2016年の長編アニメーション部門でアカデミー賞も受賞した「インサイド・ヘッド」(2016年)の続編。今回は前回の(人間界の)主人公・ライリーが思春期を迎え、>>続きを読む
台湾で俳優としても活躍しているラン・ジェンロンが、自身の恩師との想い出を中心に描いていく青春劇。ちょうど監督は僕と同じ世代の人でもあり、1994年は僕も高校生だったので、僕ら世代(40代半ば)の人が見>>続きを読む
ちょうどこの感想文を着手しているときには、日本は国政選挙が行われている時期なので、よい素材だなと思ったのですが(笑)、本作は日本に投下された原子爆弾の製造のために必要なプルトニウムの精製などが行われ、>>続きを読む
いましろたかしによる同名漫画を、原作に「れいこいるか」のいまおかしんじが脚本を執筆、新進気鋭のクリエイター久野遥子と、「カラオケ行こ!」(2023年)の山下敦弘がW監督を務める異色アニメ。画風がすごく>>続きを読む
妹をその婚約者に惨殺された過去を持ったある一人の男性が、刑務所・少年院に収監されている受刑者の出所後の身元引受をしていく職親プロジェクトに参加していく様に迫ったドキュメンタリー。日本における刑務所・少>>続きを読む
「アイアンマン」(2008年)から始まる米マーヴェル社が発刊している、いわゆるアメコミヒーローを取り上げたMCU(マーヴェル・シネマティック・ユニバース)シリーズ。もともとアメコミは日本のコミックと違>>続きを読む
1969年7月21日、アポロ11号による人類初の月面着陸に成功した記念日として知られていますが、この月面着陸は実はアメリカ政府によって捏造されたフェイクニュースなのではないか、、、というのは、昔からよ>>続きを読む
親孝行のためと母親を連れて温泉旅を計画した三姉妹に起こる、旅先の旅館で起きた悲喜こもごもの一夜を舞台劇のような閉空間ドラマとして描く一作。監督は「ハッシュ!」(2001年)、「ぐるりのこと。」(200>>続きを読む
「コンプリシティ/優しい共犯」(2018年)で逃亡してきた技能実習生と、家業の行き先に困っている蕎麦職人との交流を描いた近藤啓監督の長編第2弾。「コンプリシティ」で頑固な蕎麦職人を演じた藤竜也を再び迎>>続きを読む
世界のきっと誰もが知るイタリアのスーパーカーの雄・フェラーリ。その創業者エンツォ・フェラーリを取り上げた本作は、1950年代後半にフェラーリが会社の危機となった一時期を描く作品。僕自身、F1というモー>>続きを読む
音に反応して襲い掛かる謎のSFモンスターから逃げ惑う人々を描いた人気ホラー「クワイエット・プレイス」。2018年に公開された第1弾はオープニングから、もうモンスターが地球に侵攻しており、様々な都市や街>>続きを読む