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ハリソン・フォード 逃亡者のmikanmcsのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

以下、ネタバレありませんが本作を貶しております。本作をお好きなかた、未見の方はご気分を害さぬよう、ここでお引き返しくださいませ。

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何十年も前に見たときはハラハラして面白かった記憶のある本作。今回改めて見直しましたが、なぜか今回はダメダメでした。。手配中のハリソン・フォードが素顔で街を歩いていても誰も気付かない、殺し屋が電話していると偶然ハリソン・フォードが歩いてくる、三文字のアルファベット見ただけで病院の名前だとわかる、などお話のすべてがあまりに都合良すぎて、途中で笑えてきました。普段はこういうのは笑って許せるほうなんですが、本作はなまじ「シリアス」に振ってるので違和感が半端ないんです。ハリソン・フォードとトミー・リー・ジョーンズは追跡中に何度もギリで鉢合わせしそうになって、韓流ドラマかよ。まあ本作は元はかつて大ヒットした白黒テレビ映画(デビット・ジャンセン!)なんで、ご都合主義も味のうち、でわかってやってたのかもしれませんけどね。

しかしハリソン・フォードは、アクションがどうしようもないですねえ。本作では逃亡で走るシーンや殴り合いのシーンがありますが、動きが遅くてお遊戯のようです。世間では「インディ」に出てるので「アクション俳優」としての認知がされているようですが、この方は「エクスペンダブルズ」に出る資格はないんじゃないかなあ。

トミー・リー・ジョーンズは本作でアカデミー賞取りましたし、彼を主役にしたスピンオフ(「追跡者」)まで作られましたが、今の目で見ると「あれしろ、これしろ」と部下に思いつきで威圧的に無理難題を指示する胸糞上司にしか見えませんでした。MIBや缶コーヒーのCMなど、年取ってからのユーモラスな味わいのほうが私は好きですね。

公開時はとてもおもしろく鑑賞できた記憶があるので、人間、同じ映画を見ても年令や経年によって見方や印象が全然変わるものですね。(本作も20年後に見たらまた印象変わるのかも)
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