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ハリソン・フォード 逃亡者のbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.2
意外とつまらんなあ。もちろん、それなりには面白いのだけど。実は、ずっと前にDVDを買ってしまったのだ。それを見たのだが、DVDを買うほどでもない。ハリソン・フォードは、髭面が妙に合っていなくて、あからさまに、変装のためとわかってしまう。ハリソン・フォードなんかよりは、トミー・リー・ジョーンズのジェラード捜査官の方がずっと目立っていた。もっとも、このあと、ジェラード捜査官を主役にした作品が作られるのだが、こっちもたいして面白くはない。

簡単にあらすじ。
医師のキンブルが自宅に帰ると、妻が暴漢に襲われていた。キンブルの奮戦もむなしく、妻は殺害されてしまった。事件後、なんと、キンブルは誤認逮捕され、殺人犯にされてしまい、死刑囚へ。

刑務所に護送される途中、護送車と貨物列車との事故に遭遇。キンブルは、護送車から脱走。

脱走したキンブルを追うのは、ジェラード捜査官。逃げるキンブル。
ただ、逃げているだけでは埒があかないので、キンブルは、真犯人と事件の真相を探り始める。

妻を殺害した暴漢が、義手であることから、義手専門の病院に潜入して、個人情報を調査。サイクスという男が浮上した。
さっそく、サイクスの家に侵入してみると、なんと、同僚のニコルズの部下、レンツと親交があることがわかった。

キンブルは、今度は、かつての自分の職場だった病院に潜入。レンツのことを調べ始めた。
すると、なんと、レンツは、ニコルズが、新薬の開発をするときに、検査をごまかしていて、その片棒を担いでいたのだ。
しかも、なんと、レンツは、証拠隠滅のために、殺されたっぽいのだ。

そこまできてキンブルは思いだした。ニコルズの新薬開発はインチキじゃねえの、と言っていたのはオレじゃねえか。
ということは、証拠隠滅のために、オレも襲撃されていたはずだが。そうか、妻が殺されたのは、実は、オレを消すためで、代わりに妻が消されてしまったのだ。

くっそお、ニコルズのやろう、ということで、ニコルズが講演している講演会場へ向かうキンブルであった。
途中、地下鉄移動中に、サイクスが襲い掛かってきたので、殴り倒す。

講演会場に着くと、ニコルズと殴りあった挙句に、ニコルズを殴り倒す。そこへ、ジェラード捜査官が登場。ニコルズを逮捕。

なぜ、つまらないかというと、とんとん拍子に行き過ぎるからだろう。逆にいえば、ひとたび冤罪を被ったら、その冤罪を晴らすことがいかに難しいかということである。

冤罪事件が埒があかないのは、ジェラード捜査官の、オレは謎解きはしない、という言葉が象徴的だ。ようは、キンブルみたいに真犯人をみずから提示しなければならないわけだ。一般的にはムリだろうけど。
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