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ハリソン・フォード 逃亡者の33のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

複数の証拠と動機が揃い、無実の罪で収監される絶望感の中、チャンスを逃さず行動に移す天才医師。天才医師はやっぱり天才!推理も機転も正義感も一流。

【備忘録~あらすじ~】
シカゴ記念病院の有能な血管外科医リチャード・キンブルは、妻ヘレンとパーティーからの帰宅中、緊急呼出があり、妻を自宅に残して出かけた。帰宅すると、何者かに襲われ重症の妻はまもなく死亡、自らも潜んでいた見知らぬ義手の男と格闘になった。

警報が作動しない中起こった犯行。妻の通報内容、銃の指紋、妻の爪に残った皮膚片を証拠とし、警察はキンブルを保険金目的の殺人容疑で逮捕。第一級殺人罪の判決が下った。州立刑務所への移送中、他の囚人の企てにより護送車が事故に巻き込まれ大破。キンブルは、護衛官を手当した後、現場を立ち去った。近隣の病院で自らを治療し髭を剃りシカゴを目指す。

連邦保安官補サミュエル・ジェラードは、病院から救急車で逃亡したキンブルを追跡。挟み撃ちされたキンブルは、排水溝を伝って逃げるが、追い詰められダムの滝に飛び込んだ。

シカゴに戻ったキンブルが公衆電話で弁護士に連絡した際、盗聴されており、捜査班はシカゴでの捜索に乗り出す。キンブルは、同僚チャールズ・ニコルズに金を借り、アジトを拠点に真犯人を探す。

まず、義手の専門科のあるクック中央病院へ。清掃員のIDを偽造し、清掃員に扮して製造室に潜り込んだ。パソコンに義手の特徴を入力し該当者を絞り込む。病院は多くの患者で混雑。医師に子供の移送を頼まれたキンブルは、レントゲン写真を看てカルテを修正し緊急手術を依頼。子供は助かるが、医師に不審に思われ呼び止められる。別件逮捕された大家の息子の証言からアジトでID偽造の証拠を見つけたジェラードは、病院へ向かったがキンブルを取り逃がす。そこでジェラードの目に入ったのは片腕の男。キンブルと同じリストを持って病院を後にした。

キンブルはリストの男に片っ端から電話をする。やがて、服役中の男を見つけ面会に行くが、会った瞬間、別人とわかる。ジェラードと鉢合わせするが間一髪逃げ、パレードに紛れて姿を消した。

次にキンブルはフレデリック・サイクスの家に忍び込み、犯人だと確信を得る。さらに物色すると、新薬の開発に関わっていたレンツの写真を発見。キンブルは警察に電話し、逆探知できるよう受話器をはずしたまま立ち去った。ジェラードは、キンブルの指紋から手がかりを探す。帰宅した片腕の男は、薬品会社の用心棒だという。

キンブルは、シカゴ記念病院で、新薬の検体サンプルを調べる。その新薬はキンブルが副作用があると指摘したもので、サンプルはすり替えられていた。しかし、レンツはすでに死亡しており、キンブルは真の黒幕に気づいた。一方、ジェラードも真相に迫っていた。

新薬により富と名声を得ようとしていたニコルズは、サイクスにキンブル殺害を指示。サイクスは電車内でキンブルを襲うが、キンブルは返り討ちにする。

ニコルズは理事として薬品会社が主催する講演会の壇上にいた。突如乱入したキンブルに会場がざわめく。退出したニコルズはキンブルを不意討ちし、乱闘になる。ジェラードは二人を追いかける。市警も射殺許可を出しキンブルを追う。階上から転落した二人は洗濯室へ。ジェラードとその部下も到着。ニコルズが部下から奪った銃をジェラードに向けたところで、キンブルがニコルズを鉄棒で殴り気絶させた。ジェラードは、パトカー内でキンブルの手錠を外し、労いの言葉をかけた。
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