はぐさん

作家、本当のJ.T.リロイのはぐさんのレビュー・感想・評価

作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)
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5歳で誘拐され虐待、11歳で女装し体を売り、14歳で薬に溺れた波瀾万丈すぎる自叙伝「サラ、神に背いた少年」を18歳で執筆したJ.T.リロイ
金髪のカツラに大きなサングラス、中性的なルックスでシャイな彼に、世間は本を読んだ時に抱いたイメージそのままのJ.T.リロイに夢中になります
マドンナやガスヴァンサントなど著名なクリエイターらもファンであることを公言していました

人って信じたいことを信じてしまうんですね

実際本を書いたのはローラアルバートという40歳の女性なんです
↑これネタバレではなく、ここからのお話です
ローラアルバートによって真実を語るドキュメンタリーです
まあ真実と言ってもゴリゴリの彼女目線でして、私から見るとなかなかエゴイストでミーハーで違和感バリバリな所が多いんですが...

何故彼女は少女時代から他人を装っていたのか自我を蔑ろにしていたのかがわかる告白をします
だけど余計に彼女自身がどんな人物なのかわからなくて悲しい
彼女自身はあっけらかんとしてるんですよね、不思議な人だな
詐欺だの言われてたけどあれだけ世間を騙せたプロデュース能力ほんとすごいと思うの
著名人も出てくるし、J.T.リロイのイメージもあってドキュメンタリーにしてはポップな印象の作品です
面白かった
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