LEGION

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのLEGIONのレビュー・感想・評価

3.7
2013年4月15日ボストンで起こった爆破により両足を失ってしまった主人公が再生する姿を描いた物語。世界中が激震したが、特にアメリカ人にとってはどれだけその事件が凄まじく憎いものだったかを主人公、主人公の家族、彼女からの視点を通してわかりやすく表現していた。人生というものは本当に何が起こるかわからないと改めて感じた。今日一日を過ごし、明日に同じような平和が訪れるとは限らない。一瞬一瞬の経験を大切にし、感謝をしていかなければならない。
主人公はテロに遭いながらも両足を失っただけで一命はとりとめた。そのことに対して各地域から称賛するアメリカ人の感情には優しさが強く、団結力があるように感じた。日本では見知らぬ人同士での団結、称賛などはアメリカ合衆国に比べたらあまり見受けられない。だからこそアメリカは国として一層強く見える。国民一人一人の意思が固くてなり得る国の文化に触れることもできて良かった。
主人公はテロの犠牲者として国のヒーローになったことに疑問を抱き精神的に病んでいく姿を自然に持っていきとてもリアルで見ていて苦しかった。実際、テロの犠牲者で足を失っても生き残った主人公のことを見て「アメリカは負けていない」と自己満足に思う人がほとんどだと思う。最後主人公が立ち上がるきっかけになる目的を自ら探し出した結果は感動する。
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