LEGIONさんの映画レビュー・感想・評価

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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.5

会えることに喜びや幸せを感じつつも、同時に直視しなければならない現実や辛さも募っていく主人公とヒロインの複雑な心境が丁寧に描かれていて、絶え間なく動き続ける世界の中で立ち止まる様子が切なかった。そうし>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.0

精神病棟に収容された3人の超能力者たちが医師から能力は妄想であるというカウンセリングを受けていく物語。
現代社会に溶け込ませたような世界観の中での善vs悪を描いているからか、アクションにしても映像の魅
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

アニメならではの魅せ方や音楽の素晴らしさが多く表現されていて、どれも演奏される音楽の邪魔をしない形で演出されていたように感じた。聴く者を魅了し、感情を昂らせる圧巻の演奏が印象的で、描かれている物語や演>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.0

燃え上がる炎のシーンは迫力があり、人の手に負えないほど規模が拡大していく森林火災はかなり脅威的なものだったからこそ、立ち向かい、利用しようとする主人公の勇敢さを感じられた。
過去の出来事にトラウマを抱
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.5

裏で陰口を叩きながらも表では仲良く振る舞う女学生の”日常”は想像がつきやすいものながら残酷で怖くも思える世界だった。学校の中心でいたい女子たちの陰湿な争いが延々と続き、人付き合いの難しさを感じるような>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

スリラーの部類ではあるが、前作とはジャンルもストーリーも別物で、ある意味新鮮だった。主人公目線で圧倒的恐怖の対象だった盲目の老人が味方となる心強さと同時に盲目というハンデを背負った者ならではの戦い方も>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

2.5

犯罪を犯した特殊な性癖を持つ者を理解されないものとして登場人物が捉えているように感じる部分があったからか、”普通”の人は迷惑をかけられなければ特殊な性癖を持つ人なんてどうでもいいし、社会が生きづらいと>>続きを読む

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.0

飛行機に乗るまでの時間に見知らぬ女性からとある殺人についての話を聞かされる建築家の物語。真相や結末を踏まえた上で生じるそれまでの展開で起こっていたことの疑問点は多々あったが、会話を重ねていくことで気に>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.0

引っかかったテレフォンセックスの詐欺に頭を悩ませる最中に姉の同僚と恋をするという文字に起こすと全く面白そうに思えないような内容のストーリーだったが、精神的な不安定さが主人公にあり、物語としての演出が上>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

半昏睡状態にある患者の一人であるレナードと病気を回復させようとする医者を描いた作品。人生を意味あるものにしていくという趣旨が伝わりやすい内容で、見応えのあるヒューマンドラマだった。
戻ることのない時間
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.7

これまでのヒーロー映画とは異質で、悪との闘いやその終わらせ方はある意味ヒーロー映画らしくなかったが、現実的な視点を持ち合わせることの意味を感じられる内容だった。
過去のバットマンシリーズを意識したよう
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.7

白血病患者の正規の薬が高価であることからインドからの密輸で安価に売り、金儲けをしようとした男を描いた物語。彼を突き動かした動機は誇れるものでないかもしれないが、多くの命を救うことに貢献し、薬のあり方を>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

4.0

多方面から描くことで事実を映し出そうとしていたから多くの視点が入れ替わる構成を取っていた。ただ逆に妹のキャラクターに視点を絞っていないから”つぐない”をテーマにしている作品ながら若干感情移入がしづらい>>続きを読む

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.5

物語の展開に緩急があり、どこの場面が見せ場となっていて、何を一番に描きたいのかがはっきりしていて見やすかった。華やかな世界観や独特性のあるキャラクターに劣らない物語になっていて、全てを凌駕する愛の重要>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

2.0

主人公と父親が遭った被害を考慮すれば彼らは不死身すぎるように見えてしまい、あまり物語の展開が劇的なものに見えなかった。足を噛まれ、腕も噛まれた状態でワニよりも速く泳ぐ娘と重度の怪我を負いながらも全く衰>>続きを読む

僕の特別な兄弟(2018年製作の映画)

4.0

兄弟のように生活を共にしてきた身体障碍者と知的障碍者である2人の友情を超えた絆を描いた物語。利用や助け合いという言葉では収まらないような互いの関係性が感動的に描かれていて、2人のそれぞれ互いに抱く思い>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

研究所の清掃員がそこで研究されている不思議な生物と心を通わせていく物語。主人公を突き動かす孤独さや愛情の全てが見えたわけではないが、彼女にとってあの不思議な生き物がどのような存在であったかはしっかり伝>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

閉鎖的な集落で男性たちが行ってきた性的暴行に対して女性たちがどのような選択を下すべきかを話し合う物語。考える能力の欠如がどれほど恐ろしいことであるかが彼らの行き詰まる話し合いや絞り出す少ない選択肢など>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

3.7

容赦のない展開と生々しい暴力シーンにこの作品の魅力があり、劇的な展開を迎えずに段々と主人公や警察の追い込まれていく暗い雰囲気が全面に感じられる作品だった。
主人公にそこまで魅力はなかったが、相手を舐め
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

2.5

事件に関わっていないマンションの住人たちの言動がドラマ版よりも露骨になっていて怪しさよりも変人っぷりが勝っていた。それもあってかサスペンスよりもコメディの雰囲気が強くて殺人事件がテーマの物語でありなが>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

人を喰う衝動に駆られる18歳の少女が父親に見捨てられたことから母親を探す旅にでる物語。旅をしていく過程で自らと同じような人種に出会い、周りに話せないそれぞれの孤独な生き方を打ち明けて互いに心を通わせて>>続きを読む

プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.5

18世紀のイギリスを舞台とし、娘が5人いるさほど裕福でない一家の結婚事情を描いた作品。第一印象やその人の評判というものも大切なのかもしれないが、それだけで人間性を図ることはできないということを強く感じ>>続きを読む

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.7

妻を亡くして再出発した夫が引っ越した先で動物園を開園させようとする物語。心を閉ざした息子との関わり方や新たな冒険として始めた動物園経営の難しさなどに頭を悩ませながらも辛い過去や今を関わる人たちに向き合>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

2.5

前作の悲劇から40年後、大人となったダニーが超能力者たちから追われる少女を守ろうと立ち上がる物語。惨劇が起こったホテルと今作で起こる物語との結びつけ方が無理矢理で、一切ホテルを持ち込まなくても成り立つ>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.0

引退を遂げた主人公が刑務所上がりのかつての親友と闘うため再びリングに上がる物語。1作目、2作目と比べ因縁や縁のあるストーリーが弱くなっているように感じ、後出し的な設定で広げられた展開では今までのような>>続きを読む

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.0

ある実業家がロサンゼルスに滞在中の6日間を共に過ごす契約を娼婦に持ちかけたことで始まる恋愛模様を描いた作品。シンデレラストーリーにお金はつきものなのかもしれないが、お金で成り立った関係性から考え方など>>続きを読む

陽だまりの彼女(2013年製作の映画)

3.5

後半にかけてジャンルは少し変化していくが、それまでの違和感が解消されていくものであり、切なさが込み上げてくるものでもあったため意外と入り込みやすい世界観だった。
全体を通して演出されるヒロインのおっと
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

2.5

中盤までは大まかに理解できたが、ラストにかけての展開が自分の頭ではよく分からなかった。人間に理解できないような次元や進化の話なのだろうが、冒頭から描かれている疑問点がそのままにされているように感じてし>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.0

突如として主人公の前から姿を消した女性を記憶潜入を駆使して探し出そうとする物語。都市が海に沈みかけたSF的な世界観は好みのものだったが、その世界観がいまいち物語に絡んでこないため、そうした設定である必>>続きを読む

世界で一番美しい別れ(2011年製作の映画)

3.5

家族を支えていた妻が完治できない癌になってしまい、彼女の家族や兄弟が自らの生き方を見つめ直していくヒューマンドラマ。辛くても、病気にかかったとしても家族を気にかけ、献身的に支えようとする妻の姿勢が心揺>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.5

直接映像としては見せてこないが、犯人による残忍さや痛々しさは伝わりやすいものになっていてクライムアクションとして楽しみやすい要素が多かった。前作と比較して面白さが増しているように感じる部分はそこまでな>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

3.0

クリスマスプレゼントとして不思議な生物を飼い始めたことで大変な騒動に発展していく物語。変身した後の容姿が恐ろしいからこそギズモがより可愛く見え、表情豊かで時折見せる愛嬌に心が癒される。グレムリンの悪戯>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

ある殺人事件の裁判で陪審員となった12人が容疑者の有罪か無罪かを話し合う物語。有罪か無罪かについての主張や議論の進め方に12人の登場人物それぞれのキャラクター性が表現されていて、白熱した議論や多種多様>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.7

物語として劇的な展開はあまりないが、水俣病が町の人にもたらした過酷さや恐怖、批判を抑え込もうと画策する企業の冷淡さは丁寧に描かれていた。
沖縄戦のPTSD、子供との確執、アルコール依存など主人公の身の
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

ローマを訪問中の王女が滞在先を抜け出し、偶然出会った記者と共にローマを巡る物語。たった一日という短い時間ではあったが、新たな経験や愛の芽生えなど2人のやりとりや関係性はとても色合いが濃いものになってい>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.5

敵国同士である建築士と王女が協力して両国に国交を開かせようと働く物語。近年のアニメ作品にしてはそこまで映像のクオリティの高さを感じなかったが、対立した隣国同士の暮らしや悩みなど独自の世界観に入りやすい>>続きを読む

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