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ブラックボード 戦火を生きて/戦場のブラックボードのnonのレビュー・感想・評価

3.8
エンニオ・モリコーネ音楽に惹かれ鑑賞。

フランスの庶民目線で描いた反戦映画。これは初めてで、あの大移動についても知ることが出来てよかった。

主演はドイツ人俳優のアウグスト・ディール氏。「名もなき生涯」でもナチスに抵抗する役でした。哀しげな表情がとてもうまいなと感じるし、今作でも細かい表情が印象に残った。隊からはぐれたイギリス兵役がマシュー・リス氏で“お‼︎”となったし、バグパイプ演奏の後のアレはやってくれたな〜と。

ドイツから逃げ身分を偽ってフランスで暮らす共産主義の父と幼い息子、故郷を離れることになった善良なフランスの人々、プロパガンダ映画を撮るドイツ人、息子を想い戦死したドイツ兵、隊からはぐれたイギリス兵。

戦争がなければ彼らの人生はもっと違っていたはずだ。

ただ、父と息子の再会が出来すぎだったのと、あのふわっとしたラストはう〜ん…と。学校の先生がとても賢明に描かれていて彼女の物語として観るのもいいかなと感じた。

袋に入れられたアヒルがかわいい。
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