ブラックボード 戦火を生きて/戦場のブラックボードの作品情報・感想・評価

「ブラックボード 戦火を生きて/戦場のブラックボード」に投稿された感想・評価

Based on true story
3ヶ国語かっこいいいい
FukiIkeda

FukiIkedaの感想・評価

3.7
ショパンのセレナーデは心がキューッと悲しくなる。
ナチスドイツからはレジスタンスとして追われ、フランスに命からがら逃げた、ナチスに抵抗した親子。
フランスではベルギー人を名乗り、田舎町に行き着いたが、父はフランスからはスパイとして連行され、村に取り残されてしまった小さな息子。
そんな中、ナチスドイツ軍がその村にも侵攻してきて、村人達は逃げるように、村を捨てなければなかった。
生きる為に犯す罪、無垢な子供たちに見る必要のないものを見せないようにする大人達。
そして村人たちと逃げながらも父親を待つ息子。捕虜から解放され、息子を探す父の物語。

芽生えた友情。
武器をもって戦う事だけが戦争ではないということ。
ささやかな幸せをかみしめること。
m

mの感想・評価

3.5
先生が死体を子供たちに見せないように気を引きつけるシーンよかったなあ。
MaruFuku

MaruFukuの感想・評価

3.2
市長役のオリヴィエ・グルメさんの柔和さと厳しさが共存した顔が好きだ。
学校の先生(アリス・イザーズ)もすごくいい。斥候として道の先に悲惨な現場を見つけ、一行の道を逸らせて子供たち全員と寓話を暗誦するシーン、グッときた。
非常時に道中無邪気に遊ぶ子供たちを守る大人たちにも。

ナチスが嫌いでドイツからフランスに逃れてきた親子。周囲と自分たちを守るためフランス語しか話せない。身を寄せていたフランスの田舎町にもナチスが迫るが、直前に不法滞在の疑いで逮捕された父は、息子が疎開する際に離れ離れになってしまい、拘束から逃げ出した父は道中出会ったイギリス兵と共に息子を追う…

そりゃそうやよな、全員がナチス好きやったわけやないよな、と。

じんわりくる映画。
おりこ

おりこの感想・評価

3.5
割と良いです。進行してくるドイツ軍から逃れるために村の住民ごと南下する。途中で戦闘機にやられる家族一団があったり、本当戦争って酷い。
第二次世界大戦を背景にした人間ドラマ。戦争映画というより親子のドラマです。

ナチスの思想弾圧から逃れる為にドイツを離れ、フランスの田舎の村でひっそりと暮らしていたドイツ人親子。しかし父はスパイの疑いをかけられ、フランス当局に身柄を拘束されます。残された幼い息子は村で父を待ちながら暮らしていたのですが、ついにナチスの侵攻はフランス本土に及び、止む無く村人たちと共に戦火を避け南下する事になります。一方、幸運にも身柄を解放された父は、戦禍の街で知り合った生き残りのイギリス軍の将校と共に村に戻り、××の××を頼りに息子の足取りを追います。伏字にする程の事は無いか…。戦時中の実際の出来事にインスパイアされて作られた作品だそうです。
物語の進行は、村人たちと共に安全な地域を目指す息子のパートと、イギリスの将校と助け合いながら南進する父のパートと交互に描かれます。戦争映画として取り立てて目新しさや強い刺激は無く、そここそが今作の最も優れた点だと思います。
シルキーなタッチの16mm撮影、心の内圧を静かにキープしてみせるモリコーネの劇伴等、一見すると何年台の作品なのか判別出来ません。戦闘シーンも最先端のエクストリームな人体損壊描写とは真反対(ヘッドショットもワンシーンのみ)の抽象度合いで、びっくりさせる様ないきなりの銃撃も無し。いわば老若男女問わず安心して観れる戦争についての映画に仕上がっています。なので、「そろそろお子様に戦争の映画を見せておきたい」なんて場合に最適だと思います。
頭上高くを越えていく戦闘機の編隊や、稜線から突如現れる駆けてくる戦車部隊に身を硬くする村人たちなど、主人公が一般市民であるからこその描写も興味深いです。立場の違いから最初こそいがみ合っていた主人公(父の方)と英軍将校が年代物のお宝ワインを酌み交わし親交を深めていくシーンも良かったです。この2人のシーンはどれも良い。皆、心を持つ者として丁寧に描かれています。近年、《戦争は人の心を無くしてしまうのである》というもっともらしく響く題目の元、戦争のディテールにばかり腐心する作品が増えすぎてはいないか?と感じていたところだったので、この作品の“穏やかさ”には存外に胸が晴れる思いがしました。戦争してても生活は続く。
個人的に(皆さんも同様だと思いますが)凄く気になった登場人物がいまして…恐らく作中唯一の絶対的な悪者として描かれる、ナチスのプロパガンダ映画を撮る男。こいつの風貌といい、尊大で冷酷な振る舞いといい、宮崎駿作品の悪党と完全一致です!その行く末も含めて是非ご注目いただきたいです。
観ないよりは観た方が良い“血の通った戦争の映画”として、ゆっくりしっかり推していきたい作品です。
Maki

Makiの感想・評価

3.5
主演の俳優さん、なんか見覚えがあると思ったらアウグスト・ディールだったのでビックリ!
他作品でナチの親衛隊役や収容所のユダヤ人役などを演じられていて、その役柄のギャップに驚いていたのですが、今回はナチスドイツに翻弄される父親役!
しかもフランス語が堪能なのですね...知りませんでした!

国籍も性別も職業も年齢も関係なく、どの人も必死で生きようとしていたのが印象的でした。多くの人が「死」を望んでいないはずなのに、なぜ戦争は起こってしまうのだろう...。
この作品はストーリーも素晴らしいんだけど特に良いなって思ったのはドイツ軍の兵士も個人として人間性を描いてたとこ。
戦争映画では敵兵の描き方が1番大切な気がする。
Yuko

Yukoの感想・評価

4.0
期待以上の作品だった。ドイツの侵略が、第一次大戦の記憶がまだ生々しく残っていた時期に起きたことが、随所でさりげなく触れられていた。両大戦のつながりは、日本人にはあまり意識されないけれど、ヨーロッパの、特に戦場となった国の人々にとっては、重い意味を持つことを、改めて思う。
あの農村にかつてスコットランドの兵士が来ていたというのは実話なんだろうか。
ただいくつか疑問が。主人公の息子はなぜフランス語がペラペラなのか。ベルギー人ならフランス語とオランダ語。ベルギーのドイツ語圏なのか?
1940年ナチスドイツがフランスに侵攻。というこの事実の裏でたくさんの人々の犠牲があったんだと改めて映像で見るのと教科書で読むのとは全く違いますね。とてもいい反戦映画でした。ドイツ人が捕虜を使ってプロパガンダ映画を撮るシーンがかなり印象的。アウグストディール良い味だしてました^_^
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