千年女優

MEG ザ・モンスターの千年女優のレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
3.0
かつて自身のみが巨大生物を目撃し、それによる救助中断で非難を受けたレスキューダイバーのテイラー。タイで隠居する彼が5年後、上海沖の海洋研究所に務めマリワナ海溝のさらに奥の人類未踏の海域に到達するも通信の途切れた元妻を救助するために再び海に潜り、絶命したはずの巨大生物メガロドンと対峙する様を描いたサメ映画です。

スティーヴ・オルテンの同名SF小説を原作に、アメリカと中国による共同資本でサメ映画としては破格のビックバジェットで作られた作品で、国際色豊かなキャストが肉体派アクション俳優ジェイソン・ステイサムによるサメとの海中での格闘というとんでもないアライサム社ばりのB級設定を成立させようとあれやこれやと奮闘(迷走)します。

メガロドン登場の序盤はその太古の時代の怪物のスケールに想像力を掻き立てられてワクワクさせますが、登場後はその大きさを感じられない映像や演出が続き、展開はB級そのままのドタバタ劇で練り込みはほぼなしと資本を無駄遣いします。かろうじてクライマックスのバトルは設定はトンデモでもステイサムの存在感に救われる一作です。
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