Shiny太田慎一郎

すべての政府は嘘をつくのShiny太田慎一郎のレビュー・感想・評価

すべての政府は嘘をつく(2016年製作の映画)
4.2
ドキュメンタリー映画というより、テレビのドキュメンタリー"特番"という感じでしたが、社会の本質、"メディア"について扱った、とても重要な内容で非常に良かったです。

三権分立を監視する"第四の権力"と言われるメディアでさえも、会社が大きくなればなるほど、利権と既得権益という「社会の構造」(ここ大事)によって必然的に、真実を報道する目的が形骸化されてしまう...
そんなアメリカでも、利益や金に惑わされないメディアもこの映画の最後に紹介されて希望が見えた。


しかし、


日本を見てみましょう。

どうですか皆さん。

普段目にするテレビのニュース。

小さい頃から日常の一部であったテレビを、私はずっと"無意識に"信頼していましたが、

社会について沢山勉強し、疑う重要性を自覚したとき、いかに日本のメディアが既得権益にすがりついているかを私は自分の手で知りました。
(テレビ番組に出演したとき、新聞の記事に取材されたとき、私は身を持って知りました。)


"メディア"というのは社会にある権力の中でもっとも大衆に距離が近いもの。

大衆が何も疑わなければ、
大衆はメディアを鵜呑みにします。

それはナチス・ドイツをはじめ、歴史が証明しています。

"メディア"はどんな政府よりも企業よりも大きな力になりうるのです。

良い意味でも悪い意味でも。

そのメディアが腐れば、全てが連鎖的に破滅します。

わたしはこの腐ったメディア業界を、
知識と知恵でこれからも変えていきたいと、いや、しなければならないと、改めて思わされました。