すべての政府は嘘をつくの作品情報・感想・評価

すべての政府は嘘をつく2016年製作の映画)

All Governments Lie: Truth, Deception, and the Spirit of I.F. Stone

上映日:2017年02月04日

製作国:

上映時間:92分

3.5

あらすじ

ポスト・トゥルース時代に“真実”を追求するフリー・ジャーナリストたちの闘い 公益よりも私益に走り、権力の欺瞞を追及しない大手メディア。それに抗い、鋭い調査報道で真実を伝えるフリー・ジャー ナリストたちが今、世界を変えようとしている。 彼らに多大な影響を与えたのが、1940~80 年代に活躍した米国人ジャーナリストの I.F.ストーンだった。I.F.ストーンは 「すべての政…

ポスト・トゥルース時代に“真実”を追求するフリー・ジャーナリストたちの闘い 公益よりも私益に走り、権力の欺瞞を追及しない大手メディア。それに抗い、鋭い調査報道で真実を伝えるフリー・ジャー ナリストたちが今、世界を変えようとしている。 彼らに多大な影響を与えたのが、1940~80 年代に活躍した米国人ジャーナリストの I.F.ストーンだった。I.F.ストーンは 「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、組織に属さず、地道な調査によってベトナム戦争をめぐる嘘などを次々と 暴いていった。 本作はそんな彼の報道姿勢を受け継いだ、現代の独立系ジャーナリストたちの闘いを追ったドキュメンタリー。

「すべての政府は嘘をつく」に投稿された感想・評価

いとJ

いとJの感想・評価

3.0
最近の日本の政治ニュースは加計学園で持ちきりですね。いったいいつになったら収拾つけてくれるのでしょうか……。

本作の原題である、"All governments lie"と発言したのはI. F. ストーンというアメリカのジャーナリストだそうです。日本ではあまり有名じゃないように思いますが(ぼくもこの映画を観て初めて知りました)、本国では政治に屈しない"代替メディア"をつくりあげたさきがけの人物として、現代の多くのフリージャーナリストたちがあこがれる存在みたいですね。

2017年の「報道の自由度ランキング」において、日本はG7中最下位の72位でした。たしかに、テレビ・新聞のニュースは基本的に何らかのバイアスがかかっているように思われますし、信頼をおけるフリーのジャーナリストというのもあまりいないかもしれません。バイアスかけ放題のアメリカもどうかとは思いますが……。

加計学園や森友学園なんかより、もっと話し合うべき内容があるような気がするんですけどね……実は、報道されないだけで勝手に取り組んでいる、なんてこともありそうですが。
Yusuke

Yusukeの感想・評価

2.2
扱う内容やテーマに関しては興味深いものだが、構成がTV放映のドキュメンタリー然としていて、少し物足りなさを感じた。せっかくスクリーンで観る「映画」なのだからどこかで何かしらの工夫を感じたかった。
タイトルから期待する内容と実際の内容はやや異なる。どちらかというとジャーナリズムについて。そして、”映画”としては物足りなさを感じる中途半端館。
アメリカのテレビドキュメンタリ型のつくりで、証言の羅列の感が強い。映画としては、というマイナス。

訴えている内容は極めて大事だった。日本における「ジャーナリズム」は、新聞、テレビ、出版を含め、これまでの大きな組織の力でやってきたことは、すべて突発的な取材活動のなせる業であり、哲学を持った「ジャーナリズム」とひとくくりになんて、とてもできない幻想だったと考えているので、この映画が提案している、次のあり方への模索は興味深いし、ミニマムな組織の方が基本を外さないのも本当だと、強く感じた。

上映後のトークイベントで、「嘘をつくのは人間だったらみんな同じだから、権力者が嘘を吐いたとして、嘘を吐いたことを突いて問題視するのはどうなのか?」という主旨の質問があがっていて驚く。権力による嘘で戦争が起き、大量の死人が出た、という内容の映画だったが……。子どものしつけのために吐く嘘と同列に考える人もいるのだなぁ。

まあ、それくらい他者への共感の薄まった時代であり、メディアが嫌いな人が増えた証左なのだと納得して帰宅。
tokio

tokioの感想・評価

3.5
Rec.
❶17.04.23,アミューあつぎ映画.comシネマ
すず

すずの感想・評価

3.0
大手メディアは嘘なのか

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「全ての政府は嘘をつく」の信念のもと個人雑誌で次々と政府の嘘を暴いたI.F.ストーン。組織に属さず、地道な調査だからこそできる政府への切り込み。彼の真実への追求。その意志を継いだジャーナリストたちを追ったドキュメンタリー。

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個人雑誌「週刊I.F.ストーン」の愛読者にはマリリン・モンローやアインシュタインがいたそうです😲

真実が政府によって隠蔽される。だけどそれを追求しない大手メディア。だからこそ独立系ジャーナリストが立ち上がる。
隠蔽で印象的だったのがベトナム戦争、イラク戦争。政府に加担し、嘘のニュースを流していたなんて😲私たちが見せられているものは真実ではなく、操作されたもの。

また、政府や大手メディアに黙殺されるニュース。秘密裏に処理されるメキシコ移民の集団埋葬もアメリカにとってはどうでも良いことなのね。

映画の中で取り上げられていた[シチズンフォー]、[ダーティー・ウォーズ]、[大統領の陰謀]。これも観てみたい。

NHKでやってそうな内容だなと思ったら、前後編で本当にやってた 笑
へいけ

へいけの感想・評価

4.1
ジャーナリズムの何たるかを大御所たちが語っていく。あまり映画っぽくはない。ジャーナリズム精神の盛んな美国でも政府が、大手メディアは腐敗するというのだから、況んやる。ウォーターゲート事件があって、イラク戦争が止められなくてと、メディアの力は良くも悪くも大きいです。
「すべての政府は嘘をついている」という信条を持つI.F.ストーンの意志を受け継いだジャーナリスト達が、権力になびくことなく真実を伝える姿はまるで兵士。日本にもこうした記者がいるのか気になった。個人が確立している米国の風土の賜物?
今まで知らなかったジャーナリスト、報道機関、主要メディアの実態をこの作品に教えてもらった。
ほんと金儲けしか頭にないマスメディアが提供してくる見てたら、真実を知らないまま生活していくことになると思った。
権力に立ち向かうマスコミの存在の貴重さを思い知った。
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
I.F.ストーンの稀有な報道精神と、現代の政府寄り既得権者寄りな報道をエスカレートさせる大企業型マスメディアの悪の構図と実害を畳み掛けるドキュメンタリー。先ずは我々が報道を批判的に受け止める習慣を。
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