監督の自伝的作品でもある本作。光の捉え方が好みで、私は凄く好きな作品でした。
簡単に言えば、スクールカースト底辺の冴えない子の成長物語なんだけど、思春期ならでは揺れ動く感情が主人公の男の子と、ヒロインの女の子それぞれしっかりと描かれていてよかった。
ヒロイン、ディーディーを演じるステファニー・オーウェンの瑞々しい演技も印象的でした。
サリンジャーの言い分もわかるな。物語にしろ、音楽にしろ作り手の手を離れて受け取った人に渡った時点でその人のものになるというか、それぞれの人の中で少しずつ違うものになっていくんだよね。サリンジャーは気難しそうな人ではあったけど、話は聞いてくれるし人を拒絶してた訳じゃなかったのかなと思った。
主人公のジェイミーも物語を作るのひとになるんだろうな。
あと、兄弟のエピソードが強くて印象に残りました。