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わたしはパリジェンヌのmochikunのレビュー・感想・評価

わたしはパリジェンヌ(2016年製作の映画)
1.8
もっと面白く出来たんだろうと思います。
切迫した状況なのに主人公から焦りのようなものが感じられなく、男を渡り歩くことでその状況を都合よく突破出来てしまうというか。良く言えば巡り合わせ、悪く言えばアバズレ。別に男を取っ替え引っ替えすることが悪いというわけじゃないんですけど、この映画のテーマである「所在の無い私」というものが、政治的にも成長物語的にもイマイチしっかりと描けていないように思いました。
若いがゆえに、モラトリアムがゆえに、学校やら友情やらアルバイト先やら恋人やらの全てがお釈迦になっても何とかなるじゃない? という余裕を僕は感じてしまいました。ですから、彼女を主人公にするよりも、最後の方に出てきた彫刻家の女性のこれまでとこれからを見たくなりました。

可愛らしいオッパイが唯一の美点でしょうか。
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