ほおづき

サマーフィーリングのほおづきのレビュー・感想・評価

サマーフィーリング(2016年製作の映画)
3.5
恋人を亡くした男とその恋人の妹が出会い、それぞれの喪失感と心の変化を描く物語。
美しい方のフランス映画。

全体的に大きな盛り上がりもなく、悲しみでめちゃくちゃ泣けるっていうこともない。冒頭からほとんどセリフがなくて説明的なものもないから、感じ方は観客に任せますって感じで、それがなんとなく是枝監督作品ぽい?邦画ぽい?空気感だなって感じた。


舞台が3年かけてフランス→ドイツ→NYCと移り変わり、それぞれの場面で最低限の知識も無いから、情報が読み取れないでいたのかもしれないけど、これ欧米の人だったら、日本人が邦画観てるときに感じるような登場人物のいろんな仕草や行為に対してあるあるっていう共感があるのかなぁとか思いながら観てた。

そういうのが分からなくても、主人公達の感情の機微なんかは伝わってはくるから、もしかしたら外国の人が邦画や是枝監督作品観てる時の気持ちってこんななのかなって感覚を味わえるのかも。

それぞれの都市の美しい夏の情景が印象的。