あまりに突然に大切な人が亡くなり、それを受け入れることもその先の人生を生きていくことも本当に難しい。どうやって乗り越えればいいのか誰にも分からない。
ロレンスとゾエはお互い同じ辛さを持つ同士として大切な存在であるけど、亡くなったサシャを強く意識させる相手同士でもある。
ライヴシーンでゾエが少し哀しげに優しく微笑むのを見つめるロレンスの表情はとても切なくて、きっとサシャの面影が見えていたのだろうと思う。
フィルム画質の美しい風景と、音楽も合っていて良かった。
哀しいんだけどそれだけではない、夏に見たくなる美しい映画でした。