ぷぷぷ

生と死と、その間にあるもののぷぷぷのレビュー・感想・評価

3.5
女性蔑視、カースト制、警察の汚職、昼夜問わず遺体を燃やし続ける仕事。

身分や性別など生まれ持ったもののせいで自由な生き方の選択ができない不公平で理不尽な世界。そんな中で感情を溢れさせながら生きていく人々の姿に、眉間に力を入れずには観ていられなかった。

いかに自分たちの生活や境遇が豊かで恵まれているものなのか。しかし豊かな生活が常態化している社会は、平坦で本来の人間らしさの薄れた世界で、インドの人々と比較すると圧倒的に欠如しているものがあることに気づく。

不公平で理不尽な世界、それでも生きてゆく。権力や暴力に屈せず生きてゆく。その力が世界を着実に変えていく。そんなことを感じた映画だった。
社会派のインド映画は初めて。挿入歌が良かった。
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