生と死と、その間にあるものの作品情報・感想・評価

「生と死と、その間にあるもの」に投稿された感想・評価

Sygyzy

Sygyzyの感想・評価

4.5
インドのバラナシというガンジス川沿いで最も有名な「死」の聖地を舞台に人間劇が展開していく。
生の終着点の地にて、女性蔑視、身分格差、子供の就労、警察の腐敗、など日本では信じられないようなインドの深刻な社会問題に多く触れていくため気軽に楽しむような映画ではない。
それでも辛抱強く痛みを乗り越え生きていく人々の様子に感動し見終わったあとにはとても勇気が湧く。ガンジス川が人々に強く心に作用しているのもわかる。
実際のバラナシはもっとカオスで俗悪だけれど、バラナシに訪れたことがある人ならば、火葬場や人々の雰囲気やボートに乗っている光景、このガートは、このレストランはあそこのだな、と懐かしく思えるかもしれない。
yahhotaka

yahhotakaの感想・評価

3.8
原題の「火葬場」よりは邦題の「生と死と、その間にあるもの」の方が
分かりやすいかな。
生と、死の間には何が? 恋愛だったり、親子愛だったり、自暴自棄だったり、活力だったり、思い出だったり、怒ったり、泣いたり、笑ったり、そんなことが、インド社会の問題のなかで渦巻く。
同時進行の二つの話が最後ガンジス川、渡し船で繋がり、ちょっとだけ明るい光が見えたような気がするラストでした。
とても好きな映画です。
mmd14r

mmd14rの感想・評価

3.3
インドの社会映画って難しい。日本はもちろん自分が生きてきた場所だから、慣習も人々の考え方もわかる。アメリカやイギリスは映画を含めたメディアの情報が多いからある程度の知識はある。中国・韓国あたりも近いため、一般的な情報は持ち合わせている。でも、インドとなると、興味もない上に受け身で得られる知識もないため、全くわからない。カースト制だったり、女性の地位の低さは聞いたことはあるものの、どれほどなのかも想像がつかない。授業のレポートを書くための鑑賞だったけれど、正直論点を見出してたくさん書ける気がしないなあ。


映画に関しては、社会的弱者は圧倒的に弱いなと。女性だったり、子どもだったり、弱みを握られた人だったり。それに対して、警察官や金持ちは何をやっても許される社会。ムカつくけど、それは日本も同じだし、ただ救いの手が少ないな。
女性の自立には以前より寛容になった感じはしたけれど、よく思わない人も多いんだろうなあ。

社会的な映画は重い。そして知識がないと理解ができないのが辛い。インドはみんなが歌って踊ってる映画が好きだよ。歌は出てきたけどね。
石井

石井の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ヒンドゥー教徒が最も望むは、死の間際ワーラーナシーに辿り着き、死後はガンジス川のほとりで火葬され、遺骨と灰はガンジス川に流されること。生前どれだけカーストにこだわろうと、火葬を行うのは不可触民。
「バーフバリ」のようなエンタメ作品と対極の位置にありながら、この5年ぐらいの間に確実に根付き始めている社会派のインド映画。例えば「めぐり逢わせのお弁当」や「ピザ!」辺りがその代表格だろう。

本作は、売春の現行犯で逮捕された女性のその後や、火葬場で働く人々の生活、彼らに対する差別、警察の汚職等、インドの社会問題をドライな映像で映し出していく。この火葬場というのが、日本の火葬場のように釜に蓋が無いので、人間が丸焼きになる様子がほぼ丸見えになっている。ヒンドゥー教に根ざした何か、またはインドの人口の多さ等の理由があった上での手法なのだろうが、映像的にかなりインパクトがある。

そのすぐ横に流れるのが巨大なガンジス川だ。豊かな水量や周辺の街並みは美しく見応えがあるのだが、水質は決して良くない。邦題が指し示す"もの"は正にこの川であり、それはインド社会の淀みを象徴しているようでもある。
Kasumi

Kasumiの感想・評価

2.9
途中で見るのやめようかと思ったけどなんとか見終えた。邦題の哲学的な感じを求めて見始めたけどストーリーにはそんな要素はなかった。何を思ってこの邦題を付けたのか知りたい。作中のどこまで現実にあるものなのかわからないけど、潰さなくていいものを潰して守るべきものを守らない社会があって、それはインドだけじゃないよなーって思った。
いかにもNetflixが買い付けそうな作品。社会問題を扱うものがホントに増えた。しかも同じような題材を取り上げてる。
otom

otomの感想・評価

4.0
良く分からんけれどもイメージするインドっぽい。タイトルが火葬場と云う意味との事で、事物の始まりから終わりまでの成り行きを河と云うモチーフと上手い事演出されている何だか悲壮な一本。ヒンドゥーの匂いを感じた。
NA

NAの感想・評価

4.3
衝撃的なスタート。初めから終わりまで、インド映画が初めてだったらもう驚きだけで2時間終わる感じ。
警察の汚職、事故率の高さ、カースト制がうかがえるゴートで働く若者と一般の若者の恋。恋の始まりのドキドキ感とワクワク感をもしっかりと伝えてくれていてでもそれが一瞬にして消え去るどん底感もいたたまれないほどに感じることができて。
こんな最悪のような環境でもどこかにいつも愛があるそんな映画でした。
Tyga

Tygaの感想・評価

3.8
ちゃんと社会派でちゃんと人間ドラマだと思った。

カースト制に警察の汚職、IT化やFacebookと旧態の倫理観の対立とかを浮き彫りにしながら、はじめて恋人ができた時のドキドキ感とか、突然の絶望による目の前が真っ暗になる感覚とかもすごく伝わってくる。

生活すべてに横たわる大きな河。
生と死と、その間にあるのはこの河だろう。

最後の着地点が次の映画のはじまりのようで素敵だ。
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