うべどうろ

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのうべどうろのレビュー・感想・評価

3.2
 デヴィッド・ロウリー映画祭第二弾。「セインツ」とは打って変わって、ほとんどを室内劇で展開されるこの作品は台詞という無駄な要素を一切排除して、ほとんど台詞なし、限られた空間を抜群のショットで見せ続けるという荒技に打って出ていた。

 個人的には、冒頭のパイを食べる長回しなど、やや力技がすぎると思う部分もあって、好きになれなかったけれど、「家」という空間に注目して、その歴史、そこに呪縛される霊という物語の斬新さには一杯食わされたように思われた。「残穢」しかり、ジャパニーズホラーに発する思考でもあると思うのだが、それを優しく、しかも原始にまで遡るとは...。
うべどうろ

うべどうろ