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預言者のsakiのレビュー・感想・評価

預言者(2014年製作の映画)
3.8
箴言に満ちた映像詩、大人のための寓話。

レバノンの詩人カリール・ジブランの詩集「預言者」から想起された映画なのかな?
自由、子ども、愛、労働、食、友情、死etc
人間の抱える普遍的なテーマ、人生における様々な出来事について、語られ、
そのテーマによって映像表現もまた、民話的だったり油絵だったり色鉛筆だったり様々に変幻し、物語から詩の世界へスムーズに誘われる。

原作者がクリスチャンなので、神や彼(HE=神)という表現は出てくるけど、
言っていることは本質的で普遍的なことだから、きっと日本人の心にも落ちてくる何かがあると思う。

これからも折に触れて見返してみたい。
その時々で突き刺さる言葉があり、心揺さぶられる映像があるはず。
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