村著

夜明け告げるルーのうたの村著のネタバレレビュー・内容・結末

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

噂通りポニョ…っぽいとは思ったけど、湯浅監督らしさが満点であんまり気にならなかったかな。ラストの「この街にも陽が当たるようになったね」と言う言葉が深い。
人魚達はあの世の者達のメタファーで、日無街に住む人達の心の傷にもなってた。日無街の人たちはみんな都会に夢を持って出て夢破れて地道に漁業で食って行く人達が多い印象だった。その夢破れた彼らが集まるからこそ、陽が当たらない日無街だった。主人公も自分のやりたいこと(シンガーソングライター?)を、母親に捨てられたショックと、捨てられた自分にはどうせ無理だと諦めていた。
そこに現れたのがルーで、ルーを中心に日無街の人々は変わって行く。けれど、彼らに陽が当たるようになった時、ルー達人魚は彼らの前からは消えてしまうのが切ない。
けれど、彼らは完全に消えたわけではなくて、そこにいるんだよ、ってラストで良かった。
村著

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