「ポニョでしょ?」「湯浅監督作品ってブッ飛びすぎてて苦手」とスルーしている人は迷わず劇場に行ってほしい。
ルーが想像の100倍可愛くて、冒頭〜オープニングクレジットで大勝利。海外アニメのポップでサイケな映像にジブリ的大衆性をプラス、ファンタジーと現実感のバランスが絶妙なので、細かい違和感なんかどうでもよくなってしまう。湯浅ステップに踊らされる。
Flashの使い方が抜群で、恥ずかしくて斉藤和義なんて歌えなくなった僕らの、奥底にしまった心を全力で引きずり出しにくるので、抗えず音もなく泣いた。アニメーションはこんなに自由でいいんだって最高に嬉しくなる。日本のアニメシーンに夜明け告げる傑作。