このレビューはネタバレを含みます
ポップなイラスト。
純真な絆と愛。
種の違いによる誤解。
カイがルーを想う真っ直ぐな気持ちが、結果的にルーや町を救う。感動した作品。
ずっとつまらなそうに過ごしていたカイが、ルーと関わることで、情緒豊かになる。観ているこちらまで嬉しくなった。
ベストシーンは終盤。
浸水する町を助けるために人魚たちが祟りの海水に立ち向かった。その途中で、夜が明け、日光を浴びると燃えてしまうルーが、光にさらされてしまう。万事休すかと思ったその時、祖父が傘で日光の盾になり、ルーを庇う。人魚に母を殺され、憎しみをもつ祖父は、ルーに対して、色々と思うところもあるだろう。しかし、それでも、自分がずっと作ってきた、亡くなった母との思い出でもある傘で、ルーを守ったシーンに、グッと胸が熱くなった。
思わず涙が出てしまった。