ボール・ダノ初監督作。
最後なんかジーンと来た。
全編とにかく地味で、ワンシーンが長いもんだから途中まで退屈に感じたね。
失業した父が急に山火事消火隊に入るって出てっちゃって、残された母が浮気しちゃうのを14歳のジョーの視点で見せていく話で、両親の大喧嘩で初めて画面がざわつくまでがひたすら地味。
その後の山火事シーンの恐ろしい映像と音が「オンリー・ザ・ブレイブ」思い出させる。
後半で父が帰ってきてから怖い感じになってきて、山火事を消してきた父が火を付けちゃうギャグみたいな展開には笑った。
いったいこの家族どうなっちゃうんだろう?ってとこからのラストが良くて、それまで両親に挟まれてハラハラ見つめるだけだったジョーが、お、こいつ大人になったじゃん!って感じで明らかに頼もしくなってるのがすごい演技力。
ラストショットが素晴らしく、こんな家族の形もあるんだねって余韻を残して終わるのが良かった。