Naoya

ワイルドライフのNaoyaのレビュー・感想・評価

ワイルドライフ(2018年製作の映画)
2.8
1960年代、田舎町。14歳の息子は、父と母と慎ましく暮らしていたが、父が職場から解雇されてしまう。ポール・ダノ初監督作のヒューマンドラマ。主に子供の目線で描かれる物語。何一つ上手くいかない家庭で過ごす子供の心情がよく現れてながら、それでも〝家族〟なのだと、強い絆を感じさせる雰囲気は、静かながら熱いものがある。仕事を解雇され、出稼ぎ仕事に旅立っていく父、不安と孤独に陥りながらも、もがく母。決して喜ばしい行動ばかりではない親を見つめながら、決して蔑むことはなく、偏りなく、父と母に寄り添う息子の印象、聖人ぶりは凄まじいが、同時に息子の愛が深く感じられる物語、成長を感じさせる展開になっています。この家族を一部始終見守ってきたからこその、結末の3人の表情は印象的で必見。親子を演じるキャリー・マリガン、ジェイク・ギレンホール、そしてエド・オクセンボールドの3人が各々良い演技してます。
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