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さらば愛しきアウトローのあのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
4.5
万引き(故意じゃない)経験者の知人によると、あまりに堂々としすぎるとイケるそうです。知らんけど。

人や扉や車といったものをうまく使って切り分けたカットの数々に、青と黄の補色が静かに溶け合ったなんともエレガントな編集が染み入る90分でした。またこの無駄のない撮影・編集が、力みを一切感じさせないロバート・レッドフォードの身のこなしにより一層説得力を与えていたところが素晴らしかったです。

個人的に、扉越しに友人を見送るレッドフォードの眼前に墓地と夕陽がさすところ、警察車両を他人事のように眺めながら乗馬するところには、現実でも今作の役柄的にもやり切ったレッドフォードの「男」が存分に出ていて痺れました。

刑期があまりにも短すぎることが気になったのと、いっそのことAnd he didで終わった方がかっこよかったと思ったので-0.5ですが、ほとんどケチのつけようがない映画だと思ってしまいました。
あ